海外での販売は、初代 亀蔵の悲願でもありましたが、過去にフランス パリで開催された展示会に出品した際に、「商品自体は最高に良いと思うが、賞味期限が短いところが難点」だと指摘されたことがあり、海外販売のハードルは高いということは認識していました。
2015年4月に、宇治商工会議所 宇治土産.Comさんからお声掛けいただき、アメリカ ロサンゼルスのスーパーにプロモーションさせていただく頂ける機会をいただきました。
今回は、直接先方のバイヤーと商談が出来るということもあり、海外進出に向けての2度目のチャンス到来だと思い、商品の規格書などの書類を提出しました。
数ヶ月たったころ、メールにて審査結果が返って来ました。
やはり、賞味期限の短さが問題となり、今すぐの販売は難しいとのことでした。
ただ、今後のことを見据えて、正式販売に向けての協議を継続して進めていくことになりました。
協議していく中で先方のバイヤーさんから聞いて初めて知ったのですが、日本からロサンゼルスに商品が到着するまで、空輸便でも3日後、船便だとなんと48日後になるとのこと。
亀蔵の商品の賞味期限は、浅漬けが6日~15日、古漬けが45日~60日ですので、今の賞味期限のままだとアメリカで販売することは不可能だと分かりました。
また、販売価格も、輸送費が上乗せされるので、空輸便の場合は日本の約3倍、船便の場合でも日本の1.3倍になってしまうことが分かり、根本的な商品の見直しを迫られました。
その後、海外での販売の話は立ち消えになりましたが、数年掛かりで商品の開発に没頭し、ようやく目処が立ってきた2018年夏に、再度ロサンゼルスでの販売の話をいただきました。
数年間の準備期間の間に、商品の様々な見直しをしてきたおかげで、賞味期限や価格などのハードルをすべてクリアし、2019年1月に販売決定となりました。
海外での販売を夢見てから数年、ようやく、初代亀蔵の「柚子トマト」「甘酢千枚漬」「柚子の香大根」「しば漬」 「刻みすぐき」「青じそ白菜」「昆布白菜」「刻み壬生菜」がロサンゼルスのスーパーに向けて出発しました。